paddle


木の美しさを存分に感じていただけるよう、手鉋で仕上げた木のテーブル。
普段使いから人が賑わうひとときまで、多様な使い方ができるラウンド形状が特徴です。

木の加工は、不規則に変化する繊維の方向に気をつけなければなりません。
カヌーで使用するパドルのように曲面が続くこの形状を機械加工で仕上げるのは難しく
テーブルトップの表裏、サイドのラインなど、木目が切り替わる部分で鉋やその動かし方を変えることによって、艶やかで気持ち良い手触りを実現しています。

カラマツ材 / ステンレス(SUS304)
サイズ w180xd100×h70cm

美しいカラマツ材の魅力が活かされた手鉋仕上げのテーブルトップ。
ヤニ袋があり、割れや捻じれが激しいカラマツ材の加工には熟練の技術を要します。


私たちが受け継いできた木工技術だけではなく、新たな工夫が必要だったカラマツ材の加工。
地域木材を扱う技術を身につけることは、職人としての喜びでもあります。


針葉樹は、密度の濃淡で木の成長の度合いがわかりやすいのが特長です。
年輪の間隔が狭いところはゆっくり、年輪の間隔が広いところは急速に木が成長した証です。
繊維を横断する節は枝の名残ですが、黒く断裂した繊維か赤く繋がっている繊維かで、伐採した頃にその枝がついていたのか落ちていたのかまでわかります。
木の表情に応じて手仕事の調子を変えていく。この美しい手触りを目指して感覚を研ぎ澄ますのが職人の醍醐味です。


今回ご紹介するラウンドの形状以外にも、サイズや形、フレームの素材を選んでカスタムできるpaddleシリーズ。
森林に囲まれた工房から、パドルを漕ぎ出すようにいろいろな場所へお届けできればと思います。

paddle

カラマツ材 / ステンレス(SUS304)
サイズ w180xd100×h70cm